“永遠の処女”原節子の銀幕代表作!

かつて戦後日本の銀幕で活躍した女優、原節子さん。永遠の処女と呼ばれ誰にも負けない美しさを放っていた彼女は42歳での電撃引退後、極秘の隠居生活を送っていました。そんな原節子さんですが享年95歳にして肺炎で亡くなっていたことが発覚しています。今回はそんな原節子さんの謎に包まれた生涯を彼女の出演作品から順に追ってみたいと思います。

”永遠の処女”原節子の代表作

imgres

 

河内山宗俊

わずか28歳で戦病死した天才・山中貞雄が、清純で可憐な娘として探しあてたのは15歳の原節子だった。町の無頼漢たちが、少女を救うため命を投げ出すのを、なんと納得させる。時代劇の面白さが光り輝き、現代でも見ていて粋で楽しい山中貞雄の極上ムービーです。

ハワイ・マレー沖海戦

航空兵に志願した義一は、一人前の操縦士となるための激しい訓練を繰り返す。そして、12月8日早朝、ハワイ奇襲へ出撃する…。大本営海軍省企画による戦意高揚映画。円谷英二の特撮も見物。原は義一の姉役で、彼を喜んで軍隊に送り出すがその心境は??

時代背景がわかる作品です。喜べないのに喜んで送り出さなければならない心情をうまくとらえています。

青い山脈

大ヒットし戦後民主主義の象徴となった名作。暗い話題の多かった戦後、日本中に爽やかな明るさを振りまき、民主化の意味をユーモアたっぷりに放った今井正の代表作。女生徒へのラブレター事件を発端に、若い女教師が旧弊な学校や町の勢力と対決する民主化とは何か日本の近代化を考える上で時代背景を理解するのに役立ちます。

晩春

原節子さんの演技が絶賛されるとともに、作品も高く評価され興行的成功も収めた作品です。やもめの父を気遣って結婚をためらう娘と父の物語は、その後の小津の作風を決定づけ、脚本家野田と小津とのコンビは遺作まで続く。戦後の小津調を確立した名作。

東京物語

「紀子3部作」の末尾を飾るとともに、世界映画史上ベストワンにも選ばれた小津・原コンビの最高傑作。尾道に住む老夫婦が子どもたちに会いに20年ぶりに上京するが、親身になって世話をしてくれたのは戦死した次男の未亡人・紀子だけだった…。「日常を切り取った」作品でずっと心に残る内容。
老いてゆく両親、それぞれの生活に追われる子供たち。
誰にでも訪れるであろう現実を、淡々と綴っています。人生の悲哀と深淵が見事に描かれ、世界の映画人に大きな影響を与えた名作。

[ad#wildones]