この広い地球には、私たちの想像を遥かに越える身体能力を持った人々がいることをご存知でしょうか?
今回は、水深40mの海底を酸素ボンベもなしで、しかも、歩きながら、魚を捕まえる民族“バジャウ族”をご紹介します。
[ad#wildones]目次
海で生まれて、海で死ぬ!漂海民族“バジャウ族”!
バジャウ族は、数百年も前からフィリピンやマレーシア、インドネシアなどの海上を漂流する漂海民族です。
彼らは人生の大半を海で過ごします。
もちろん、寝るときも船内で波に揺られながら眠り、陸に上がることはほとんどありません。
そのため、陸に上がると陸酔いをしてしまうそうです。
海上を漂流するため、彼らに国籍はなく、主に漁で生計を立てています。
海底を歩いて漁をする!?バジャウ族の驚きの身体能力!
そんな海と共に生きるバジャウ族ですが、常人とは懸け離れた身体能力を持っています。
彼らは重りや足ひれ、酸素ボンベなしで水深20〜40mまで潜り、海底を歩きながら漁をするのです!
また、彼らは最大5分間もの間、息を止め続けることができます。
普通なら考えられませんよね?
しかも、驚くべきことに、彼らが漁を行う際、息を肺に吸い込んで止めるのではなく、息をすべて吐き出し、肺の中を空っぽにしてから息を止めるのです。
そうすることで、海中で身体が浮くのを防いでいるのです。
素潜りをした経験がある人は分かると思いますが、海で潜るのにはかなり体力を使い、ほとんど息が続きません。
そのことを考えると、バジャウ族の肺活量がいかに凄いかが分かります!
[ad#wildones]バジャウ族が減っている?滅亡の危機!
バジャウ族は、年々、その数が減ってきているというデータがあります。
彼らの活動範囲が各国の国境地帯に位置しているため、紛争の防止や海域資源の保護のため、一部の周辺国がバジャウ族を陸地に定住させようとしているのです。
これにより、海での生活を捨てて農業を営むバジャウ族の人々も出てきています。
また、一年に数百回も漁に出るため、水圧によって肺が3分の1にまで縮小してしまいます。
それに加え、長時間海底に潜ることを繰り返すため、バジャウ族の多くは,速い年齢で鼓膜が破壊され、聴覚障害になっています。
バジャウ族の少女の「浸水したボートから一瞬で水を抜く」驚くべき知識!
こちらはバジャウ族の少女が浸水したボートから一瞬で水を取り除いてしまう動画です。
やはり、海と共に生きる民族とだけあって、脈々と知識が受け継がれています。
世界の広さを実感させられますね!
こちらは、漂海民バジャウ族に迫った本です。(→『海の漂泊民族バジャウ』)
バジャウ族に興味を持った方は是非見てみてくださいね!