独自のフレームワークを使った考え方で低迷していたUSJの経営をV字回復をさせた森岡毅の持つ考え方はどのように生まれたのか。
過去の経歴から見ていくことで紐解いていきます。
USJをV字回復させた立役者!森岡毅とは?!
- 森岡毅(もりおか つよし)
- 1972年生まれ43歳
- 神戸大学経営学部卒業
- 大学卒業後1996年P&G入社
P&G在籍時に当時担当していた商品のシェアを3倍以上に伸ばすという業績を残し様々な役職を経験することで自らの力を最大限に発揮していきます。
日本ヴィダルサスーン北米パンテーンブランドマネージャー
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ヘアケアカテゴリーアソシエイトマーケティングディレクター
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ウエラジャパン副代表
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2010年USJ入社
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2012年チーフ・マーケティング・オフィサー、執行役員、本部長
森岡毅さんがUSJ入社した当時は数字でみてわかる圧倒的業績不振の時代です。
この業績不振にあえいでいたUSJをどのようにして再建に導いたのか??
森岡毅さんが打ち出した数々の革新的なアイディアを紹介していきます。
3段ロケット構想?!全てを巻き込む森岡毅の戦略
USJがここ3年で業績を急上昇させ、奇跡のV字回復を果たしたのには森岡毅さんが打ち出した3段ロケット構想というものがあります。
この3段というのは下記のとおりです。
- 関西依存からの脱却
- ファミリー客を取り込む戦略の充実
- USJの展開の仕方
関西依存からの脱却を目指すというのはニュースで知られている方も多いとは思いますが約450億円の巨額を投じたハリー・ポッターの新施設“THE WIZARDING WORLD OF Harry potter”をオープンさせることによって日本に存在する多くのハリーポッターファンを集客するというものです。
いまでこそ成功していますがこの計画が打ちあがったのは経営難に陥りUSJの閉鎖がうわさされていたころです。
年間売上が800億円程度の企業がそのうちの450億円を使うというのはあまりにも無謀な賭けであり当然周囲からも反対をされました。
またハリーポッターエリアの開業目途が2014年と11年からの3年間、「金がない、人手が足りない、時間もない」という三重苦の状態になったUSJで森岡毅さんは持ち前の革新的なアイディアを駆使して様々な企画を打ち上げていきます。
- 目の錯覚を利用したトリックアートをパーク内に散りばめる
- クルーが突然楽器を鳴らしながら踊り始めて、客を楽しませる
- ワンピースのショーのパワーアップ
- 『ハロウィーン・ホラー・ナイト』
なかでもハローウィンにおける日本の楽しみ方の主流ともいえる流れを作ったのがここにあるというのが森岡さんの凄いところです。
今では街を仮装してハローウィンの日に歩き出すというのは当たり前になってきていますがその流れの源流はUSJによる広告が大きいとされています。
森岡毅さんの考え方や彼のマーケッターとしての嗅覚力は見習うべき点が多くぜひとも多くの人に森岡毅さんの考え方を注入し日本の社会、しいては世界をより元気にしてほしいです。
そんなUSJをV字回復させたレジェンド森岡毅さんの本がこちらです。
USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?
一読して損はない良書です。
商社や外資系企業で働きたい学生は読んでみてはいかがでしょうか??