地方創生とはゆるキャラを作ることなのか?

今や日本全国の県や市、または特産品をアピールする目的でいたるところに「ゆるキャラ」が乱立している。

 

ではこの「ゆるキャラ」とはどのよな存在であるのかを少しだけ紐解いてみたい。

 

「ゆるキャラ」はいわば開発行政の一環だ。

 

この開発行政とは地方自治体自ら産業を興したり宅地を開発して人口を増やしたりイベントで交流人口を増やすことなどを指す言葉だという風に捉えてもらえればありがたい。

 

つまり安倍政権の推進する地方創生という言葉に置き換えることができるだろう。

 

過去日本の開発行政(地方創生)において最も成功した例をあげるとするならば兵庫県神戸市が挙げられる。

 

この兵庫県神戸市を開発するにあたっての計画としては海岸部を埋め立てて産業と住宅の土地をつくることであった。

 

今のポートアイランド、六甲アイランドがそれにあたる。

この開発行政が成功するポイントとしてあげることができるのが内的要因よりも外的要因が大きい。

つまり人口増、地価の持続的上昇、経済成長、インフレ基調であることが求められる。外的要因の条件が良ければ開発行政を行う上でのリスクは小さくなる。

 

安倍政権の推し進める地方創生においてはこの外的要因が不十分であると考えることができるはずだ。

 

つまり神戸市が宅地を開発して人口を増やしたりイベントで交流人口を増やすことができたのは経済成長のおかげであったといえる。

 

しかし経済もバブルが崩壊すると外的要因は一変する。

 

神戸に続いて多くの自治体が開発行政に参入した土地開発公社、観光施設の第三セクターなどその多くがバブルの崩壊で行き詰まり、住人たちはその後始末のために税金を負担し続けている実態がある。

 

ゆるキャラ、B級グルメは開発行政といった大掛かりな建設、工事ができない象徴であり大人が失敗しないよう(開発行政をせず)にゆるキャラをする崩壊が日本全国で起きている。

 

本当の意味での開発行政(地方創生)はどんなことなのか。小手先に走らずに考えて欲しいところである。
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