【トリハダ】三原山大噴火!島民1万1千人を脱出させた奇跡の脱出作戦!

しかし、一つ大きな問題点がありました。

島からの移動手段である定期船は既に出向しており、大量脱出に使える船が無かったのです。

 

このピンチに立ち上がったのが東海汽船重久和夫さんでした。

東海汽船は伊豆諸島の定期船を運航しており、重久さんはすぐに船を手配しました。

 

さらに災害対策本部は自衛隊や海上保安庁にも船を要請。

 

しかし、この大混乱の中、すぐには来られるはずもありませんでした。

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午後6時37分、ようやく最初の脱出船が島に到着しました。

東海汽船の定期船がすぐに戻って来たのです。

 

ところが、乗船できるのは400人ほどで、病人やお年寄りを優先して乗せられ出航しました。

 

 

圧倒的に船が足らず、港は島民で溢れる中、予想だにしない事態が起こります。

 

なんと、水平線にいくつもの船の光りが現れたのです。

 

実は、船の手配を任されていた重久さんが東海汽船本社と交渉。

三宅島・八丈島へ寄る予定だった船を大島の避難に当てて欲しいと頼んだのでした。

 

東海汽船本社は、東京〜三宅島・八丈島への便を取りやめ、すぐさま全便を大島へ向かわせたのです。

また、近隣の漁船も集まり、合計約30隻の脱出船が港に集いました。

 

順調かと思われていたその時、予期せぬ事態が島民たちに襲いかかろうとしていました。(3ページ目へ

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